学術論文

基本情報

氏名 神山 伸弘
氏名(カナ) カミヤマ ノブヒロ
氏名(英語) kamiyama nobuhiro
所属 文学部人文学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

生命ある善としての家族――ヘーゲル『法の哲学』における人倫的実体の始めの姿について――

単著、共著の別

単著

年月日

2005/03/15

発行所等

跡見学園女子大学『人文学フォーラム』第3号

出版社

巻・号

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査読の有無

概要

PP.41-61
ヘーゲルの『法の哲学』における「家族」論は、「生命ある善」という人倫的実体たる家族を解明したものである。家族の出発点は婚姻だが、そこには自然的な類的過程を「精神的な愛」に転換する機能がある。ヘーゲルは、この愛を持続させるための物質的基盤にまで配視し、それを夫婦共同財産制として位置づける。今日の家族論の主流はそうした物質的基盤を破壊するところに狙いを定めるが、その真意がエゴイズムによる偽善的な愛にあることを究明し、翻ってこれに対抗するヘーゲルの家族論には今日的な意義が充分にあると論じた。