学術論文

基本情報

氏名 香山 はるの
氏名(カナ) カヤマ ハルノ
氏名(英語) kayama haruno
所属 文学部人文学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

Mary Barton試論ー衣服と女たちー

単著、共著の別

単著

年月日

2005/03/15

発行所等

『跡見学園女子大学文学部紀要』 第38号

出版社

巻・号

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査読の有無

概要

10頁(pp.35-44)
ギャスケルの作品でしばしば重要なモチーフとなっている「衣服」に注目し、代表作の一つであるMary Bartonにおける衣服と女性キャラクターとの関わりについて考察した。この小説における衣服ー特に他人の衣服への気遣いは、貧しい労働者のコミュニティにおける温かい心のつながり、扶助の精神を示す。またヒロインの心の成長も衣服との関わりから微妙に描かれている。プライベートな世界に生きる女たちが示す同胞愛、利他主義の精神は間接的にではあるが、労働者と雇用者という二つの世界の隔絶に一条の救いの光を放っている。