「楷書の発生ー東牌楼出土簡牘からみた後漢晩期の楷書書法ー」
『全国大学書道学会紀要』(平成18年度版)全国大学書道学会
2004年春、湖南省長沙市から426枚の簡牘が出土した。ここに記された文字は篆書・隷書・草書・行書・楷書の5種類である。この中の楷書は初期のもので、後漢末期の楷書書法がいかなるものであったかが窺える。まず楷書の定義を決め、その発生と変遷過程について劉涛氏の見解を検証しながら、私見を述べた。10頁