化度寺碑再考 ー〈敦煌本〉翻刻説をめぐってー
『跡見学園女子大学文学部紀要』第四十八号
イギリスとフランスのそれぞれの国立図書館に分蔵された唐の〈化度寺塔銘(化度寺碑)〉拓本の現状とその変遷を検証したものである。これまで現存する最旧拓本は〈敦煌本〉と考えられていたが、近年、王壮弘氏が「実は翻刻本」と断定する論文を発表。英・仏の二カ国を訪問し、〈化度寺塔銘〉拓本の現状を詳細に調査し、果たして翻刻本であるかどうかを検証し、一定の結論を得た。