ICT教育の広まりを受け、電子黒板や電子機器を活用することは必要な時代になっているが、その活用においては地域の実態や個々の教員の意識に差があるため、十分な注意を払うことも忘れてはならない。本稿では、複合機を用いて古典教材の画像編集を行い、作成した教材をプレゼンテーションソフト(パワーポイント)によって観察させるという授業展開を試みたもの。こうした教材の作成は、実技指導を主とする書道科には無縁のようであるが、視覚に訴える授業を工夫して興味付けをし、よりよい効果が狙えるのであれば、こうした努力も無駄ではないことを示した。