「公立文化施設の新たな役割 ―― 公立劇場・ホールに専門家が関わることの意味について」
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 第3号
12頁(pp.51 - 62) 日本の公立文化施設においては、専門家による劇場運営が地域の文化力向上につながるという考え方は一般的ではなかった。しかし、専門家が文化施設の運営に深く関わることによって、市民が創造力を見につけ、文化の発信力を高めていくことが可能になる。既にいくつかの地域の公立文化施設では、民間のアートNPOとの協働による個性的な運営のしくみづくりによって地域の文化活動に関する「新しい公共性」の形成に貢献している。