自治体文化政策における「文化の自己決定性」に関する考察
跡見学園女子大学マネジメント学部紀要 第6号
20頁(pp. 1-20) 本論考では、「横浜トリエンナーレ2005」の運営の特徴を分析した。同展では、総合ディレクター川俣正のディレクションにより、市民参加によるオープンでフレキシブルな運営が試みられ、成功を収めた。今後、この方向性を継続進化させることで、流通可能性が高い欧米の基軸文化と地元の地域文化との間で相互にコミュニケーションが起こり、同展の開催地である横浜にとって文化の自己決定性を向上させる契機となることを示した。