「文化政策とアイデンティティ~文化予算削減をめぐるカナダ連邦政府とケベックの「意識の食い違い」の背景」
『行政構造改革が戦後日本の芸術文化政策の成果に与えた影響に関する研究報告書 2008 ~ 2012』 2008 ~ 2012 年度日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B) 研究課題番号:20320029(研究代表者 小林真理)
文化は、国家あるいは州の政策運営の中で行政改革が課題とされると政策的な予算配分に関して大きな影響を受けやすい分野である。本論考では、カナダ連邦政府が2008年に断行した大規模な文化予算削減の影響とその背景、その後の展開について、カナダ連邦内におけるケベック州の歴史的特殊性から検証し、政策論的な意義を考察した。