学術論文

基本情報

氏名 中村 聡
氏名(カナ) ナカムラ アキラ
氏名(英語) nakamura akira
所属 文学部コミュニケーション文化学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

A Critique of Studies Discussing the Difference between Do It and Do So Using Such Keywords as ‘Same’, ‘Same Type/Kind’ and ‘Specific’ 『コミュニケーション文化 17』

単著、共著の別

単著

年月日

2023/03/31

発行所等

跡見学園女子大学文学部コミュニケーション文化学科

出版社

巻・号

開始ページ

1

終了ページ

11

査読の有無

概要

この論考は、定評ある3冊の英文法書(Quirk et al. 1985; Declerck 1991; Huddleston & Pullum 2002)の、日本語の「そうする・同じことをする」に相当する do it とdo so の意味記述を精査し、これらの書が両代用形 (pro-form)の違いを ‘same’, ‘same kind’, ‘same type’, ‘specific’ といったキーワードを用いて説明していることに疑問を呈するものである。このような説明は、do it と do so の用法の違いに関心を持つ非英語母語話者を困惑させることになりかねない。なぜならば、そもそも上記の理論語の定義がなされていないため、上記文法書の筆者たちの想定を超えて、'same' な物・事と 'same kind/type’ なそれとの間と、'specific'な物・事と 'unspecific'なそれとの間の線引きが、個々の発話者あるいは発話のコンテクストによって異なる可能性があるからである。