シェアリングエコノミーの市場規模について、経済産業省の「シェアリングエコノミーに関する実態調査」など3つの調査について、再検討した。調査ごとにシェアリングエコノミーの範囲が違うため、「スペース」「モノ」「移動」「スキル」「お金」に分けて、検討した。推計結果発表後に新たに明らかになった調査や統計、企業の財務データを用いて妥当な市場規模を推定すると、2018年時点でおよそ1兆円となった。また、2018年以降のデータは、新型コロナウイルス感染拡大で需要が減った民泊などを除けば市場規模の拡大を示している。現在は規模が小さくても成長が続けば無視できない大きさになることが予想されるため、早めの統計整備が必要だ。