.GDP統計での日本経済の相対的地位低下について―要因分解による現状把握ー
跡見学園女子大学マネジメント学部
第38号
本論文では、日本の国内総生産(GDP)の長期的な成長について、統計的に要因分解して分析したものである。まず、主要7ヵ国(G7)と比較すると、生産年齢人口当たりGDP(数量ベース)は他の国とそん色ないが、高齢化要因、デフレ要因、為替レートを加味すると、他国に比べて著しく成長率が低いことがわかった。アジア各国と比べると、生産年齢人口当たりGDP(数量ベース)でみて、かなり成長率が低い。周囲に成長する国が多く存在するなかで、その影響をうまく取り込めてない。