18世紀ドイツの紋章関連書―クリストフ・ヴァイゲルの『紋章暦』についての研究―
コミュニケーション文化 第9号
第9号
クリストフ・ヴァイゲルの『紋章暦』(1723年初版)の諸版の内容を巻頭の諸要素、カレンダー部、系図と紋章図、君主の在位早見表、紋章図の記述(ベシュライブンク)について比較観察することによって、それらの変遷を明らかにした。次に、毎年改訂が加えられた『紋章暦』の校了時期と印刷作業の時期は何月頃であったかを、系図部およびいくつかの版に綴じ込まれた正誤表の記述を手がかりとして、推定することができた。