『ブリュッセルで執り行われたカール5世の華麗なる葬儀』版画連作
Minervium -授業研究報告集第9号
カール5世の葬儀(1558年)の記念出版物で最大規模の1559年のアントワープ版について出版の経緯について述べるとともに、プランタン=モレトゥス博物館所蔵本の実見により得られた知見を、葬列の編成、そこで顕示された寓意図像と標章の特徴および手彩色の技法を中心に詳述した。彩色については従来の研究では指摘のない金泥の使用を複数の箇所で確認できた。