芸術の文化的意味を、特にカント観念論哲学の美学的解釈を敷衍する方法で思索的に定義するとともに、広く芸術作品の比較検討を手段とする芸術学的手法によってその思索的な定義の妥当性と普遍性を確認する研究を行っている。諸芸術の比較分類においては特に造形芸術の視座から、音楽あるいは映画の実証的な研究を二義的に実施するほか、特に美学的観点から「時間」概念と「空間」概念との解釈にも注力している。