サスティナブルフードとしての大豆、新たな展開
㈱食品と科学社
食品と科学 vol.63(11)
2015年に国連が採択したSDG’sの目標2のターゲットには「持続可能な食料生産システムの確保」が掲げられている。現在のタンパク質の主たる供給源である畜産物や水産物で、今後の世界のタンパク質需要を持続的に満たしてくことは難しい。このような将来の食料問題を背景に、近年、植物性タンパク質に注目が寄せられている。本稿では、市場の拡大が加速している植物肉の原料となる植物性タンパク質、中でも生産技術や食味の改良により格段に進化した大豆タンパク質の健康効果に関する近年の研究動向について紹介した。