岡野茉莉子、宮岡佳子著。青年期女性における自己愛を「誇大型」「過敏型」に分け、それぞれの特徴を調べた。217名の女子大学生に質問紙を配付した。評価過敏性ー誇大性自己愛尺度、日本語版自己隠蔽尺度、友人関係尺度、PBI (Parental Bonding Insturment)、日本語版GHQ (General Health Questionnaire)を使用した。評価過敏性自己愛の高いものは、自己隠蔽が強く、友人に対する気遣いが強く、過保護的な被養育体験を持ち、精神的健康度が低いことが示された。自己愛には、健全な面と不健全な面の両面があることが示された。