更年期とうつ―精神科の立場から
診断と治療社
産科と婦人科 81(10)
更年期におこりやすい精神疾患としてうつ病をあげ、うつ病の概要と、更年期に特徴的な所見について述べた。更年期うつ病では、更年期障害を合併することがある。また、更年期は心理的にもざまざまなストレスにさらされやすいため、心因性の強い場合が多い。このため、精神療法や環境調整が重要になる。薬物療法では、薬剤を少量から始めることが推奨される。