上田嘉代子、宮岡佳子、加茂登志子著。筆者らは、更年期障害知識尺度を開発し、妥当性、信頼性を確認するとともに、関連する要因について報告した(宮岡ら、2013)。本論文は、第2報として、本尺度とWHOQOL25、GHQ (General Health Questionnaire)、SMI (Simplified Menopause Index)との相関を調べた。対象者は、更年期障害患者76名と、一般中年期女性49名である。両群ともにGHQ下位尺度である身体症状が更年期の知識に正の影響を与えていた。身体症状を有することが、更年期の知識の獲得意識を高めていると推察された。