研究課題名「成人期発達障害の女性を対象とした通院集団療法プログラムの開発と効果研究」。研究期間2023~2025年。最終年である2025年には、成人期発達障害で関東県内のA病院精神科に通院中の女性を対象に集団療法を行った。2024年に女子大学生を対象に行った研究で用いたプログラムを修正し、発達障害の解説を加えた内容とした。2週間をはさんだ2回よりなり、1回目はマインドフルネスをテーマとし、2回目はストレスコーピングをテーマとした。それぞれの回に、発達障害の症状や生活の困難について触れ、マインドフルネスやストレスコーピングの考えや実践が、精神症状の安定に役立つことを強調した。研究代表者の精神科医師と、公認心理師1名でプログラムを実施した。研究には14名が参加し、回答に不備があった1名を除いた13名を分析対象とした。1回目介入前、1回目介入後、2回目介入前、2回目介入後、1か月後フォローアップの5時点で評価を行った。評価は、 Poms 2 成人用短縮版(Profile of Mood Status 2nd Edition Adult Short)、General Coping Questionnaire (CGQ) 特性版、自由設問で行った。対象者の平均年齢は38.7歳(26-59歳)であった。1か月後のフォローアップ時に、マインドフルネスの歩行瞑想あるいは静座瞑想を1日数分でも一週間に1回以上継続している者は69,2%であった。コーピングを少しあるいはかなり意識するようになったと回答した者も69.2%であった。1か月後も半数以上に集団療法プログラムの効果が持続していることが示された。今後心理尺度の統計的分析や、自由記述の内容分析を行う予定である。