聖地の世界遺産化と沖縄シャーマニズム―民俗知活用の観点から―
嶋田義仁編 シャーマニズムの諸相(アジア遊学141 ) 勉誠出版
pp.84-98 本稿では、2000年に世界遺産の一部に登録された沖縄の聖地、セーファーウタキを取り上げ、現在、①観光客の増大による聖地破壊と保護の必要性、②ノロ(祭司)偏重によるユタ(民間巫者)軽視と観光化によるユタ信仰への打撃という2つの問題点が見られるが、それらを解決するには沖縄で培われてきた伝統知・民俗知の活用が鍵となることを示した。