学術論文

基本情報

氏名 塩月 亮子
氏名(カナ) シオツキ リョウコ
氏名(英語) ryoko shiotsuki
所属 観光コミュニティ学部観光デザイン学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

憑依を肯定する社会―沖縄の精神医療史とシャーマニズム―

単著、共著の別

単著

年月日

2006/02

発行所等

川村邦光編 文化/批評 2006年 冬季号

出版社

巻・号

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査読の有無

概要

pp.143-159
沖縄ではカミダーリなどの憑依が病院で治療されるべきものとして社会から排除・隔離されなかった要因を、精神医療史から明らかにすることを試みた。その結果、戦前沖縄には精神病院が無かった点、戦後はカミダーリなどの憑依を「病気」という枠に当てはめて治療すべきものとすることに疑問がなげかけられ、「憑依(狂気)の有用性」が精神科医に指摘された点などにより、たびたび為政者によるシャーマニズムの弾圧が沖縄でもあったにもかかわらず、憑依の一部は「聖なる狂気」として今なお神聖視され続けていることを指摘した。