地域資源としての中小企業は、まちづくりや地域活性化にとってどのような役割を果た
すのか。またそうしたイベントに参加することで、どのようなメリットを得ているのか。本
稿では、台東区のモノマチを例に挙げ、参加者たちがどのように地域に関わりをもってきた
のか、そこから得たことはなにか、ヒアリングをベースに考察した。その結果、モノマチは
地域に受注の増加などの「経済的価値」と、地域に仲間ができるなどの「社会的価値」を生
みだすことがわかった。前者はサステナビリティの実現、そして後者はウェルビーイングの
実現の可能性を広げるものである。