子どもの貧困と食生活格差 -学校給食から考える-
子どもの健康科学Vol.17 №2
日本子ども健康科学会
Vol.17 №2
給食費未納問題については、親のモラルの問題として捉える懲罰的な対応ではなく、子どもの貧困のシグナル と捉える対応が必要である。また、今日でも公立中学校の約2割で、まだ完全給食が実施されていないという問題がある。一方、普遍的な子育て支援の観点から給食費を無償化する自治体が増えており、給食に関する格差は 広がっている。 学校給食と子どもの貧困に関する今後の課題として(1)公に対する信頼の回復(2)関係機関の連携(3)デー タの収集と公開の必要性を指摘した。