子どもの貧困について考える-食生活格差と学校給食-
小児の精神と神経、第58巻 第4号
日本小児精神神経学会
2015年の日本の子どもの貧困率は13.9%とOECD諸国の最下位クラスにある。また、ひとり親世帯の相対的貧困率は50.8%であり、2人に1人の子どもが貧困状態にある。子ども同士の格差が広がる中、貧困児童・欠食児童対象の給食から、普遍的な給食に発展した学校給食の原点に立ち返って、給食費未納問題、さらには給食費無償化について考える。