学校給食費の無償化とインクルーシブな学びの場の構築
連合総研「弱者を生まない社会へ」
公益財団法人 連合総合生活開発研究所
2019年2月
本稿では、普遍主義的な子どもへの現物給付の必要性とインクルーシブな学びの場の構築について検討する。普遍主義的な現物給付として、現在、主に所得を基準とした申請主義による現金給付である就学援助を学校給食費の無償化のように誰もが受けられる制度に代えていくことを提案したい。インクルーシブな学びの場の構築については、富山県富山市の社会福祉法人アルペン会による、「学童保育」と障害のある子どものための「放課後等デイサービス」が同一建物に併設されている施設「あしたねの森」をモデルに考えてみたい。