子ども・若者の貧困と教育の機会均等 ~卒業クライシス問題と高まる高校版就学援助の必要性~
参議院事務局、経済のプリズム第83号
現在の厳しい財政状況においては、限られた財源を緊急の課題に集中させることが必要である。親から子への貧困の連鎖を断ち、卒業クライシス問題や高校中退を防ぐことは、義務教育だけで就業することが困難となった我が国における緊急の課題であり、児童(子ども)の権利条約の要請でもある。教育の機会均等を確保するために、高校版就学援助制度に関する速やかな検討が必要である。(p.1- p.14)