韓国でも格差社会のひずみが問題になっている。子どもの健康のために親環境農産物を選ぶ保護者もいれ
ば、子どもの食事内容に気を配れない保護者もいる。この結果生じる健康格差を緩和する政策として、親環境
無償給食は位置づけられている。また、親環境学校給食は、小規模生産者による親環境農産物について、新た
に大きな市場を形成するという変化を韓国農業にもたらした。近年の韓国は、日本以上に少子化が進み、子
どもの人数も減少している。今後は、学校給食以外の未就学児・高齢者などを対象とする公共給食などに親
環境給食を拡大することが、地域政策の課題となっている。