子どもの貧困と学校給食ー意義と課題ー
農村と都市をむすぶ
74巻2号
格差社会の中で、コロナ危機や食材費高騰に直面し、子どもの食の格差も拡大している。学校給食の歴史を振り返ると、災害など大きな社会的危機に見舞われた際に、子どもの食を保障するために発展してきたことがわかる。就学援助制度が十分に機能しない今日、給食費未納の子どもが給食を食べられないという事態を避けるためには、無償化は必然といえよう。さらに、給食へのニーズは小中学生だけに留まらない。まずは高校生への給食実施が検討すべき課題ではないか。