学術論文

基本情報

氏名 森 まり子
氏名(カナ) モリ マリコ
氏名(英語) mariko mori
所属 文学部人文学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

「建国期のイスラエル内閣閣議議事録 史料紹介と予備的考察(五)<前篇>━━『暫定政府会合議事録』第3巻後半~第4巻初(1948年6月20日~6月27日)に見るベルナドット和平提案前夜の内政・外交とアルタレナ号事件をめぐる論議━━」

単著、共著の別

単著

年月日

2019/02

発行所等

『東洋文化研究所紀要』第174冊

出版社

東京大学東洋文化研究所

巻・号

第174冊

開始ページ

81

終了ページ

172

査読の有無

概要

平成30年度跡見学園留学助成費による研究成果の一部。原稿用紙で約183枚相当。イスラエル建国後の1948年6月20日から6月27日までの閣議議事録(イスラエル国立文書館蔵、ヘブライ語、使用分は第3巻95~201頁と第4巻1~39頁)の内容を紹介した上で、主要論点、特にアラブ問題に関わる予備的考察を行うものであり、建国史を再検討するための基礎作業の第五弾である。<前篇>にあたる本稿は、<後篇>で検討すべき幾つかの論点を挙げる。第一に議事録に含まれる外相シェルトクとベルナドット国連調停官の報告の齟齬は何を意味するか、第二に本議事録の内容そのものが以前の論考(『東洋文化研究所紀要』第172冊・173冊)で扱ったベルナドット和平提案に対するイスラエル暫定政府の拒否回答の背景を抉り出していること、第三にアルタレナ号事件の政治的意味である。なおこの議事録の範囲では、検閲削除部分を考慮すると、「アラブ追放政策」が言及されたか否かという問いの答えはグレーゾーンに属している、との見方も示す。(査読:有)