学術論文

基本情報

氏名 森 まり子
氏名(カナ) モリ マリコ
氏名(英語) mariko mori
所属 文学部人文学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

「民族自治から主権国家へ━━帝国解体期のシオニズム運動における民族分離主義の変容1881~1948━━」

単著、共著の別

単著

年月日

2011/10/01

発行所等

赤尾光春・早尾貴紀編『シオニズムの解剖』人文書院

出版社

巻・号

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査読の有無

概要

pp.74-97.主権国家への願望は20世紀初頭には自明ではなく、帝国内の民族自治も現実的選択肢であった。同質的な主権国家への衝動が国際政治上の支配的潮流となるのは、ロシア帝国・オスマン帝国・オーストリア=ハンガリー帝国が崩壊して多数の民族国家が誕生した戦間期である。大英帝国の委任統治領パレスチナで展開したシオニズム運動は、これらの帝国との関わりの中で民族自治から主権国家へと要求を変化させ、後にパレスチナ難民問題を生む分離主義をはぐくんだ。本論考は、上記四つの帝国がこの分離主義に与えた影響を、政治と思考様式に焦点を当てて巨視的に捉えようとする。