「韓国人留学生におけるドメイン別の言語使用意識-アンケート調査の分析から-」
『言語情報科学』8巻、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
これまでの在日コリアンの言語使用の実態についての研究は、日常生活のごく限られた場面における言語使用の実態が対象とされていた。 本稿では韓国人留学生を対象に、彼らの言語使用意識について、日常生活全体を反映させたドメインを用いて、対人接触と言語使用の両側面から分析した。その結果、彼らの日常生活には韓国人韓国語優勢ドメイン(休日・宗教施設・生活全体)、日本人日本語優勢ドメイン(職場・普段行く店)、韓国人日本語優勢ドメイン(学校・近所)の3つに分けられることが明らかになった。(pp.49-65)