東京工業高等専門学校における、留学生と日本の学生を対象にした「異文化理解」の授業の実践報告を行った。この授業では、留学生と日本の学生の協働学習の機会をできるだけ多く取り入れることを試みた。その結果、次のような効果が得られた。(1)授業への参加が留学生と日本の学生の交流のきっかけとなり、互いについての理解が促された。(2)日本の学生が留学生の日本語の理解を自然に助けるような態勢ができた。(3)留学生が日本語で積極的に自分の意見を発言する姿勢に促されて、日本の学生も能動的に発言をするようになった。(pp.41-47)