まずは経歴紹介から。1970年代後半に早稲田大学で社会学を学んだ後、80年代初頭に米国ミシガン大学大学院で社会調査の方法論について学ぶ。修士課程修了後、日本経済新聞社の研究所で13年間にわたり、消費に関する調査研究に常勤研究員として従事。消費者調査の企画・設計・分析に数多く携わる。調査データをもとにした実証研究の集大成としてまとめたのが学位論文「消費支出行動に対する消費者心理の影響に関する研究―ミクロ・レベルとマクロ・レベルからの接近―」(東京工業大学)。90年代末に大学教員に転ずる。現在関心を持っているのは、消費がもたらす幸福について。消費経験の共有や共感といった、他者とのつながりが満足感や幸せをもたらす「シナジー消費」に注目している。