「物価下落は消費にプラスか―日経CFI調査から」
日経消費経済フォーラム会報
204号
四半期消費者調査のデータを利用して物価に対する見方と消費意欲の関連を検証した。消費意欲との関連は物価に対する見方より、暮らし向き意識のほうが大きい。「緩やかに下落している」と見る人が増えても、暮らし向きについての不安が和らがない限り消費意欲の向上は望めないし、また、「急激に下落している」と見る人が増えれば一段と意欲が低下する懸念もある。