「不況下で広がる家計評価の所得格差―景況感、家計意識に見る所得層差―CFI調査から(4)」
日経消費経済フォーラム会報
209号
四半期消費者調査のデータを利用して、景況感や家計評価における所得階層による差を検証した。景況感や家計評価の時系列推移を見ると、好不況に関わらず高所得層ほど楽観的。また、高所得層ほど好況期と不況期の景況感の落差が大きい。一方、家計評価については、好不況による評価の変動が大きいのは中低所得層。支出意欲の変動には所得層による差が見られない。