学位論文。消費者の心理要因が消費支出行動にどの程度の影響を及ぼしているのかを明らかにし、支出行動を規定する消費者心理の構造と、実際の支出行動との関連度合いを明らかにした。マクロ・レベルで集計値データを利用した時系列分析をおこない、心理指標の消費予測能力を実証。さらに、ミクロ・レベルで、個票パネルデータに構造方程式モデリングを適用し、消費態度モデルおよび消費のトータル・モデルを構築。消費意欲の構造を定式化するとともに、消費意欲と消費能力が行動を規定するという因果構造の定式化を実証的におこなった。(104頁)