個別避難計画と地区防災計画に関する一考察 ―創発と自他一如―
地区防災計画学会
地区防災計画学会誌第26号
個別避難計画は、要支援者ごとに個別具体的な計画を立案するが、本人・家族、福祉専門職、コミュニティの足し算が中心になる。地区防災計画の対象は抽象的だが、多様な参加者による掛け算により創発が生まれ、具体的な対策も多くなる。特に、要支援者と接続する計画を創発すると、個別避難計画にリアリティを吹き込める。世のため、人のためと始まる両計画だが、自分をも助ける自他一如につながる。