農と食における新技術の導入過程 ―日本におけるコールドチェーン展開を事例として―
慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要
第52号
1970年代より欧米において登場した農業社会学の方法論をもとに、日本においてコールドチェーン(冷凍食品の生産から流通・消費にいたる低温ネットワーク)が導入・展開されていく様子を批判的に検討した論文。論文では、こうした新しい科学技術が導入される際に、行政と民間が共同して行なっていく様子と、それが消費者や生産者の意向とは必ずしも一致しない様子を、商品化システム分析の手法を用いて示した。