「イギリス・モダニズムに見る波と戦争の風景――光琳《松島図屏風》との比較検討から――」
立命館国際言語文化研究所紀要『言語文化研究』第26巻3号
本稿では、英国唯一の前衛美術運動と目されるヴォーティシズムに参加した画家ウィンダム・ルイスとC.R.W.ネヴィンソンの手になる風景画、彼らのインスピレーションの源泉となった江戸中期を代表する芸術家、尾形光琳の描いた風景表象との比較考察を行いつつ、英国の前衛画家たちが日本美術に魅せられた造形の内実を明らかにした。