ロジャー・フライの「デザイン」─―オメガ工房における試み─―
『デザイン理論』意匠学会
第41号
フライがオメガ工房を運営した時期に注目し、彼が「デザイン」という言葉によって何を追求し、何を実現したかったのかを検討した。いわゆるフォーマリズム批評の対象となるのは、「純粋芸術」の範疇に限られるが、オメガ工房では、「応用芸術」の制作が試みられ、フライは、これら応用芸術に関しても積極的に発言をしていることを明らかにした。