(学術研究)専門は日本映画史研究で、主に「日本映画史における児童の映画観客の成立過程と受容の動向」を研究してきました。観客史や文化社会学的な視点から、日本映画の黎明期から研究を進め、近年は戦後の事例にも焦点を当てています。その過程で、初期映画研究、教育映画史、映画言説史、アニメーション史など複数の領域との横断的な研究も実践してきています。
(批評)2005年に文芸評論家としてデビュー。以後、ミステリ評論、ライトノベル評論、美術評論、情報社会論など、複数の分野で評論活動を行ってきました。とりわけ現在の専門は映画批評、アニメ論を含む映像文化論で、デジタル化やネットワーク化が映画・映像文化に与える影響を文化批評やメディア文化理論の枠組みで検討する仕事を一貫して続けています。雑誌『週刊金曜日』の書評委員(2013~2016)、月刊メルマガ『ゲンロンβ』(ゲンロン)での連載「ポスト・シネマ・クリティーク」(2016〜2018)、『リアルサウンド映画部』(blueprint)での連載「新しい日常、新しい画面」(2020~2021)、雑誌『Voice』(PHP研究所)での連載「令和の人文アニメ批評」(2022~2024)なども担当していました。