1960年代日本アニメーションにおける児童観客・視聴者の受容動向
『跡見学園女子大学文学部紀要』、跡見学園女子大学文学部
跡見学園女子大学文学部
第51号
本論では、1960年代日本の映画・映像文化における年少の映画観客・テレビ視聴者の受容動向の実態を、主に映画やテレビを含むアニメーションの分野から、当時の興行形態や社会的評価を含めて総合的に考察した。その際の調査分析対象として、当時の文献資料に掲載された統計データ、アンケート調査や識者の言説、具体的な映像作品などを多角的に参照した。その上で、60年代に年少観客・視聴者が映像文化において置かれていた固有の布置を明らかにした。