米中対立の新局面:中国による米大学・研究機関への浸透と対外世論工作
跡見学園女子大学文学部紀要
跡見学園女子大学
第55号
米中対立は、21世紀型の覇権争いの様相を見せており、長期化すsる見通しだ。トランプ政権が中国を「現状変更国家」と位置付けたことで、米中の「大国間競争」は、先端科学技術競争の側面が強くなり、大学機関、研究機関など学術界にも及んでいる。こうした現象から、米国の研究機関、大学における中国人研究者、留学生の動向と、その学術交流、人的交流が肯定的評価から否定的評価へと転換しているジレンマについて探っていく。