本研究は、再就職を希望する育児中女性を対象として、その活動を支援する事業を展開し、そ のための拠点を既存住宅のリノベーションにより創出することを目的としている。 本報では、具体的な事業内容を検討するために、マザーズハローワークにて当該女性を支援 している担当者を対象にアンケート調査を実施した。その結果、活動のきっかけがつかめない 女性や、自己分析及び求職条件の整理が不十分であるために、再就職が実現できない女性が多 いことが明らかとなり、再就職に適した人材へと育児中女性を育成することを目的とした本事 業を実現させる意義の大きさが確認できた。 一方、前報で提示した支援サービス内容を修正する必要性も見出された。そこで、利用者が 自らの現状を冷静に把握して、適格なキャリアプランを策定できるようにプログラムを再構築 した。また参加者の感想等を情報発信し、啓発活動を行うようにした