本研究では障害の有無に関わらず安全に安心して遊ぶ、遊ばせることのできる公園のあり方を検討した。現状、障害のある者の遊び場は室内に偏っており、屋外での活動がしにくいという問題点があり、気軽にアクセスできる徒歩圏内に公園を整備することの意義が確認できた。我が国では2020年3 月に東京都立砧公園内の「みんなのひろば」にてインクルーシブな遊具等が提供され、その後も都内を中心に類似事例の開園が確認できたが、COVID-19 拡大の影響もあり、本格的な運営や利用はこれからという状況である。以上より、既存公園の実情検証と共に引き続き公園のインクルーシブ化に取り組み、子どもたちそしてその親世代による障害の有無に関わらない交流を育む必要があると結論付けた。