年数が経過した集合住宅における居住者の住要求変化の実態 -ライフステージと現状の評価及び定住意識との関連-
日本女子大学大学院紀要家政学研究科・人間生活学研究科
第12号
複数の平面形式の住戸で構成された既存分譲集合住宅居住者を対象に、入居の実態や現状評価、定住希望について、平面形式や入居時のライフステージ別の分析を行った。 その結果、入居時には部屋数と世帯人数のバランスが取れており、居住者の住要求を満たしていた。しかし現在は部屋数の多い住戸にそのまま住み続けている夫婦のみ・単身世帯が多く、維持管理に対する強い負担感が生じており、入居後の住要求の変化に対応し切れていないことが実証された。