心理専門職と教師によるアセスメントの共有方略に関する探索的検討-協働的援助への示唆-
発達臨床心理学研究
筑波大学発達臨床心理学研究グループ
26巻
PP.17-25. 新井 雅・庄司一子 本研究では、学校不適応事例に対する協働的援助を円滑に進める上で、心理専門職と教師がアセスメントに基づく事例理解を共有するためにどのような方略を用いているのか、その実態を探索的に検討した。半構造化面接調査(心理専門職10名、教師8名、養護教諭9名)を通して、情報伝達の即時性・正確性を重視する教師と、情報・見解を伝える相手の特徴や関係性を考慮して慎重に判断する心理専門職との間に違いがみられた。