学術論文

基本情報

氏名 新井 雅
氏名(カナ) アライ マサル
氏名(英語) masaru arai
所属 心理学部臨床心理学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

名称

東日本大震災における在京避難者団体の変遷と治癒的効果

単著、共著の別

共著

年月日

2019/02

発行所等

玉川大学教育学部紀要

出版社

巻・号

開始ページ

149

終了ページ

163

査読の有無

概要

PP.149-163(15ページ):金田一賢顕・ 原田眞理・鶴田信子・新井雅:本調査研究では,当事者団体の代表7 名に対して半構造化面接を行い,修正版グラウンデット・セオリー・アプローチ(M―GTA)を分析方法として採用し,当事者団体の形成プロセスにおける,その問題と治癒的効果を明らかにした。本稿では,まず当事者団体がもつ心理臨床学的な意義を考察し,時期ごとに求められる心理職の役割を検討した。その結果,避難者の心境も時系列に沿っての変遷があり,時期毎に問題が生じる一方で団体において「普遍的体験」「共有体験」「自助への目覚め」等の治癒的な効果が認められた。心理職は,移り変わる心境の変遷に沿いながら個別と集団の両方を見立てながら対応することで,対処および治癒的効果の促進が可能となると考察した。