認知の誤りとストレス反応が学校不適応行動に及ぼす影響―学校不適応行動の改善・予防への 示唆―
東京学芸大学教育実践研究支援センター紀要
東京学芸大学教育実践研究支援センター
3巻
PP.1-14.中学生の引っ込み思案行動や攻撃的行動などの学校不適応行動に及ぼす、認知の誤りやストレス反応状態の影響を検討し、学校不適応行動に対する改善や予防への示唆を検討した。中学生441名を対象とした量的調査研究に基づく統計的検討の結果、認知の誤りやストレス反応がそれぞれの不適応行動に正の影響を及ぼしている結果が示された。本研究の結果から不適応行動の改善や予防のためには,感情・認知・行動的側面を包括的に援助・支援するアプローチが必要であることが示された。