学校支援ボランティアの役割と課題-中学校での実践事例を通して-
発達臨床心理学研究
筑波大学発達臨床心理学研究グループ
25巻
PP.1-9. 新井 雅・庄司一子 本論文では,各小中学校を中心に,大学その他から派遣される学校支援ボランティアに関する事例研究を行い、活動の意義や限界、今後の研究課題について考察した。学校不適応を呈している2名の中学生への心理援教育的援助を通して、学生ボランティア活動は,子ども,学校・教員,学生本人にとって肯定的な影響がある一方,学校での活用の仕方,学生のバックアップ体制、参加動機・意欲の異なる学生の円滑な活動方法などの課題が明らかとなった。